入社3か月の壁で、本当にしんどいポイント
HR領域の営業、とくに求人広告や採用支援の仕事は、25歳前後で入ると「思っていた以上にしんどい」と感じやすい仕事です。大阪拠点でHR営業をするメンバーに共通する「3か月の壁」は、だいたい次の3つに集約されます。
- テレアポ・新規開拓で断られ続ける精神的な負荷
- 専門用語と媒体知識の多さによる情報過多状態
- 成果が出るまで数か月かかる“タイムラグのストレス”
朝から夕方まで電話をかけてもアポイントが取れない日が続くと、「自分に向いていないのでは」と不安になります。さらに、「ダイレクトリクルーティング」「母集団形成」「運用型広告」など、求人・Web広告の専門用語が一気に押し寄せ、頭が常にフル回転の状態になります。
加えて、クロージングから掲載、応募が集まり、採用が決まるまでに数週間〜数か月。毎日動いているのに、目に見える成果が少ない期間が長く続くことも、「3か月の壁」を重く感じさせる要因です。
先輩が実際にやっている
“1日の動き方”
この壁を越えている先輩たちは、「量をこなす」だけでなく、「時間の使い方」をかなり細かく設計しています。大阪のHR営業メンバーが実際に行っている、代表的な1日のイメージは次の通りです。
- 9:00〜9:30朝会・情報整理
前日のテレアポ結果を一覧で振り返り、「どのトークで反応が良かったか」「どの業種で刺さりやすいか」を洗い出します。新しい求人動向・媒体のキャンペーン情報もここでインプット。 - 9:30〜11:30重点先への架電・メール
朝イチは意思決定者につながりやすいため、ターゲットを絞ってテレアポ。事業内容や採用課題の仮説をメモにしてから電話することで、雑談で終わらないようにします。 - 11:30〜12:00トーク改善ミーティング
断られた理由を3パターンほどピックアップし、先輩に「この断られ方のとき、どう返してますか?」と相談。実際のフレーズをその場でストックします。 - 13:00〜15:00訪問・オンライン商談
提案内容は、自社媒体推しではなく「採用課題→媒体・手法の組み合わせ」という順に説明。中小企業・BtoBに強い自社の知見を、事例ベースで伝えます。 - 15:00〜17:00テレアポ&既存顧客フォロー
午前に出た反響の折り返し対応や、既存顧客の求人効果の確認。AIを活用した広告改善のレポートなど、数値と次のアクションをセットで伝えることを意識。 - 17:00〜18:30案件整理・翌日の準備
その日の架電リストの結果をシステムに入力し、「翌日すぐに架電できるリスト」を作ってから退社。ここまでやっておくと、次の日の立ち上がりが早くなります。
3か月で戦力化した人の
「やめたこと・始めたこと」
早く戦力になったメンバーほど、「やめたこと」と「始めたこと」を明確にしています。
やめたこと
- 「気合いでなんとかなるだろう」と、行き当たりばったりで電話すること
- 断られた理由を記録せず、毎回ゼロから落ち込むこと
- 媒体資料だけを読み込み、実際の提案シーンを想定していないこと
始めたこと
- 毎日「成功したトーク」と「失敗したトーク」を1つずつメモに残す
- 先輩の商談に同席し、「どの順番で何を聞いているか」を型として盗む
- 業界ニュースや顧客のWebサイトを事前にチェックしてから架電する
特別な才能よりも、「型を真似して、地道に検証する」姿勢のほうが、明らかに結果につながりやすい仕事です。
上司・先輩にこう頼ると一気に伸びる“相談テンプレ”
「何を聞けばいいか分からない」「忙しそうで声をかけづらい」という声も多いですが、相談の仕方を少し変えるだけで、得られるアドバイスの質が大きく変わります。おすすめのテンプレートは次の3ステップです。
- 事実:「本日30件架電して、担当者と話せたのが8件、アポ獲得は1件でした。」
- 自分なりの仮説:「決裁者までつなげる前の段階で断られることが多く、受付・総務向けのトークに課題があると感じています。」
- 具体的なお願い:「この録音の2件だけ一緒に聞いてもらって、受付向けの導入トークを3パターンだけ一緒に考えていただけませんか。」
この形式だと、上司・先輩も「どこにボトルネックがあるのか」「何を一緒に考えればいいのか」が一目で分かり、短時間で的確なフィードバックを返しやすくなります。
しんどさを前提に、
「準備して挑む」
HR営業、とくに中小企業×BtoBに特化した採用・Web広告の領域は、覚えることも多く、成果が出るまでの時間もかかります。そのぶん、企業の採用や事業成長に深く関われる、手応えの大きな仕事でもあります。
入社直後の3か月がしんどいのは、ある意味で当然です。その前提に立ったうえで、「1日の動き方を設計する」「やめること・始めることを決める」「相談の仕方を工夫する」。この3つを押さえておくと、「自分ならこう準備して挑戦できそうだ」と思えるはずです。